『ミルトン・ナシメント』
こんにちは MINI横浜港北のヌカタニです。
夏休みのこの時期、郷帰りに、ドライブに、普段走らないような田舎道をドライブする機会があるかもしれません
大自然の中でのドライブは、気持ちよくてサイコーですよね
しかも、MINIの場合、都会の中でも大自然の中でも、どこでもカッコよく絵になるのが素晴らしいポイントです
しか〜し、街中でのドライブと自然の中でのドライブで、『CDプレイヤーの中身が同じまま』ってのは少々いただけません
やはりここは、料理とお酒を合わせるように、景色と気分に合わせた音楽をチョイスしましょう
というワケで、今日オススメのミュージシャン、『ミルトン・ナシメント』です
1960年代、ブラジル最先端の都市、リオ・デジャネイロを中心に『トロピカリア』(←クリック!)という文化的ムーブメントがありました。
これは、とても『新しく』『カラフルで』『にぎやかな』雰囲気の、いかにもリオらしい世界を表現していました
その頃、同じブラジル国内でも、内陸の田舎町『ミナスジェライス州』では、『ミナス派』と呼ばれるミュージシャン達が、『トロピカリア』とはまた違った雰囲気の独自の音楽を生み出していました。
『ミナスジェライス』は、ポルトガル語で「万人の鉱山」という意味があり、ダイヤモンドや鉄鉱石、金や各種宝石などが採れる世界的にも有数な鉱産資源の豊富な土地です
そんな「大地の恵」たっぷりな地で生まれた『ミナス派』の音楽の特徴は、、、
・メロディやハーモニーがとても美しく、ちょっぴり切ない系。
・演奏も、ガット・ギターやピアノなど、素朴な音が多い。
・全体に漂う『サウダージ(郷愁)』感。
そんな『ミナス派』を代表するミュージシャンが、世界的ヴォーカリストの『ミルトン・ナシメント』です
『ブラジルの声』とか『ブラジルの心』と表現されるミルトンの歌声は、とにかく優しく、エモーショナルで、スケールの大きさを感じさせます
ミルトンの『歌力』を物語るエピソードとしてこんな話があります。
当時、軍事政権下のブラジルで、軍の厳しい検閲は音楽にも及びました。
ミルトンは、検閲を避ける為、歌詞を歌わず『声』だけで歌を作りましたが、『ミルトンの歌声はメッセージ性が強すぎる』という理由で、軍にマークされ続けたそうです。
そんなミルトンの名作をいくつかご紹介
代表作① その名も『ミナス』
顔面ドアップのジャケットはインパクト大ですが、中身の音楽は美しいの一言。
子供たちのコ−ラスを効果的に使ったサウンドは、何回聴いても心が洗われます。
大地の香りがする唯一無二の世界です。
代表作② 『クルビ・ダ・エスキーナ』
日本語に訳すと『街角クラブ』という意味のタイトル。
ミルトンだけでなく、ロー・ボルジェス、トニーニョ・オルタ、ヴァギネル・チゾといった『ミナス派』ミュージシャンが一堂に会した作品。
ミナスの風景(行ったことありませんが、、)を独特な色合いで描いた、時代を超える音楽です。
代表作③ 『ネイティブ・ダンサー』
ジャズ・サックス奏者、ウェイン・ショーター名義のアルバムですが、中身はミルトンが主役です。ミナスの土の香りにプラスして、キラキラとしたブラジルの陽射しも感じさせる音作りで、夏には特に気持ちいいサウンドです。
ドライブ中、急にこんなキレイな光景に出くわしてしまったら、、、いい音楽持って行かないと損しますよ〜
【まとめ】
・都会では都会向きの、田舎では田舎向きのドライブCDを用意しましょう
・日本の田舎道でも、なぜかブラジルのサウダージ感覚がしっくり来ます。