子年最初のお題は「後足」

みなさんこんばんは宝塚やましたです。あっという間に年越しから10日以上が過ぎましたね「光陰矢の如し」とはよく言ったもので時間が経つのはホント早いですね。今年は子年、よく干支といますが子年が干支ではないらしいです、詳しくは十二支が「子」で別に十干があり今年は「庚」なので干支はこの二つを合わせて今年の干支は「庚子」が正解との事、恥ずかしながら干支=十二支の事だと思い込んでおりました。ぼぉーっと生きてきた自分に気づかされました。

追記ですが今年の「子」の意味ですが新しい生命が芽吹く年との事で何か新しい事に挑戦するのには良い年のようですね。私もチャレンジの年にしたいと思います。

mouse_1_2_1.pngさて今日のお題は「後足」決してネズミの後足ではなくMINIの「後足」についてです。つまりリヤサスペンションです、カタログでもあまり取げられていないので少しお話しておきます。

MINIのすべてのモデルではリヤサスペンションに「マルチリンク式」を採用しています。このマルチリンクとはボディーとタイヤをつなぐ部分の構造を示しており、ほかにダブルウイッシュボーンやトーションビーム等があります。

一般的に国産の小型車や輸入車でも旋回性能を重視しないモデルではコストがかからず部品点数が少ない車軸式のトーションビームが主に採用されています。また独立懸架式で以前の大型の輸入車に多く採用されていたのがダブルウイッシュボーンです、剛性が高く調整も比較的容易ですがスペースが必要で設計の自由度が低いデメリットがあります。そしてMINIに採用されているマルチリンクは乗り心地と走行性能を両立させる事が可能な独立懸架式で比較的コンパクトにまとめる事が可能な為、輸入車の中でも高級スポーツカーによく採用されています、しかし部品点数が多くなる為、コストがかかってしまいます。

そんなコストがかかるマルチリンクをなぜMINIが採用しているのか、そこにはBMWの走りに対するこだわりが込められています。マルチリンクのメリットはサスペンションが伸びた時と縮んだ時のタイヤの接地角度があまり変わらない事が主なポイントですがさらに乗り心地の良さと旋回性能の高さという相反するする二つの要素を高い次元で叶える事ができる点です。乗り心地を良くするためには前後方向の硬さ(段差を乗り越える時等)を軟らかめにする、旋回性能を上げるには横方向の硬さ(コーナーでの切り返し時の反応等)を硬めにすることが必要です。マルチリンクは前後方向に動くアームと左右方向に動くアームが別にある為、この部分の動きをブッシュなどの取り付け部分の調整で理想に近づける事ができるのです。但しデメリットとして非常にデリケートな調整が必要になる為、設計段階から豊富な知識と高い技術力が求められます。コストがかかる上にこのような難関もありメリットは大きいが採用に二の足を踏むメーカーも多いようです。

IMG_1726.JPG片側だけでこれだけの部品が使われています。(この他にスプリング、ショックアブソーバー、スタビライザーも付いてます)⑤が前後方向の動きを司るトレーリングアーム、⑨と⑩が横方向の動きを司るアッパーコントロールアームとロワコントロールアームです。

そんな理想的な後足をあえて全モデルに搭載してしまうところがMINIの自慢の一つ!特にBMWはサスペンションの煮詰め方が上手い(毎年アップデートされます!)ので最高のバランスに仕上がっています。

これがMINI CLUBMANの右後足!

IMG_1719 (002).jpg良くできてます!でも調整は難しそぉ~

皆さんもネズミ並みに俊敏かつしなやかな後足を持つMINIを今年は必ずドライブしてみて下さい!ご試乗依頼をお待ちしております!

↓試乗予約はこちらからどうぞ!

http://seven-star.x0.com/mini/

本日もありがとうございました!

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