梅雨の晴れ間

みなさんこんにちは!MINI神戸東灘やましたです。今日は久しぶりに一日中陽光降り注ぐ気持ちの良い一日でしたね、例年なら5月は五月晴れの名の通り雨の少ない月のはずなんですが近畿地方ははや梅雨入り、なんだかね折角の良い季節なのに損した気分ですね。

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ところでMINI西宮のリニューアル工事に伴う人事異動でMINI東灘に頼もしい仲間が加わりました。Mr.SAWAIです、とにかく経験豊富、物知りでとても頼りになるナイスガイです。本日はその澤井氏に肩のマッサージを受け、腕が異常に軽くなりこのブログもサクサク打つことが出来ています。ありがとうMr.SAWAI!

少し話が逸れましたが本日は梅雨特集という事で先日当社のブログにてMINI西宮 市田がご紹介していたDSCについて少し掘り下げてプラス解説をしたいと思います。

雨の季節、安全快適なドライブをサポートしてくれるシステムがMINI DSC(ダイナミック・スタビリティー・コントロール)です!

カタログではDSCとしか書いていませんがMINIの走行をアシストするシステムは多岐に渡り、下記のようなシステムが夫々の走行場面で作動するようにコントロールされています。

・ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)

ブレーキがロックする寸前が最も制動距離が短くなる為、タイヤがロックする寸前でブレーキを緩める機能。

・DBC(ダイナミック・ブレーキ・コントロール)

急ブレーキ時のブレーキングをアシストする機能で急ブレーキと判断した場合、ブレーキ圧を高めて瞬時に最も高いブレーキ性能を得る事が出来るブレーキングサポート機能。

・DTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)

DSCよりやや制御の範囲が緩いシステム。ぬかるみや雪道などの滑りやすい路面で発進する時にタイヤのスリップをコントロールして容易に発進できるようにサポートする。スリップを感知してエンジン出力を制御して滑りを防止する。

・CBC(コーナリング・ブレーキ・コントロール)

DSCよりやや早く介入して、4輪のブレーキを制御して、コーナリング時のオーバーステア、アンダーステアを抑制するシステム。DSC OFFで作動しなくなる。

DSCは以上の機能にプラスしてハンドル切れ角、横方向加速度、アクセル開度、エンジン回転数、車速、ホイール回転数をモニターしてエンジン出力と4輪のブレーキをコントロール、安定した走行をサポートするシステムです。

何れにせよ昭和の車を整備していた経験のある私からするとかなり高度なシステムであり、市販車にこのすべてのシステムが搭載されている事は如何にMINIが安全面にコストを掛けているかが伺えます。

またMINIではこのシステムの介入を任意に選ぶことが可能です。そのスイッチがこちら、エンジンスタートスイッチの右隣のトグルスイッチです。

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まずはノーマル状態、DSC等のシステムがすべてが効いている状態です、何も表示されていません。通常は必ずこの状態で走行して下さい

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スイッチを一回押すとこの状態、メーターには「DTCオン」と表示されます。DSCはOFFになりますがDTCはオンの状態です。では何時この「DTCオン」にするのかですがDTCの説明でも述べましたが滑りやすい状況での発進時、走行時に使用します。DSCオンだとスリップ時にエンジン出力制御やブレーキコントロールが介入して安定した走行が難しくなる為、DSCをオフにして低速で走行する為のモードになります。

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さてお次はトグルスイッチを10秒以上長押し。するとメーターには「DSCオフ」の表示が現れます。文字通りABSを除くすべてのシステムがOFFとなります。つまり電子デバイスの介入の無い状態、野生のMINIが野に放たれた状況です。間違っても公道ではこのモードにしないで下さい、並みのドライブテクでは制御できなくなります。ではなぜOFFモードが付いてるかというと主にはサーキット走行や競技用の設定になります。私もサーキット研修で一度体験しましたがホイルスピンはするは、アンダーステアは出るはで大変なじゃじゃ馬ぶりを発揮しておりました。くれぐれもお気を付け下さい。

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以上、少し難しくなりましたがMINIの事故を未然に防ぐアクティブセーフティ―機能について深堀してみました。

簡単にまとめれば「MINIは誰がどんな路面状況でも安全に走行できるようにサポートしてくれるシステムがてんこ盛りで標準装備されている」という事でした。ここだけは譲れないMINIの開発チームの決意を感じました。

本日も最後までご覧頂き、ありがとうございました。次週またお会いしましょう!

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