皆さんこんばんはMINI宝塚やましたです。少しづつ日が長くなり本日の日の入りは17時29分、17時50分現在まだ西の空はほんのり明るいですね。日中の日差しも春の温もりを感じるようになりました、しかしまだまだ寒い日が続きますので寒さ対策は万全にしておきたいです。
さて新型コロナウイルスで世界中がざわついている中、イギリスのEU離脱が現実のものとなりました。MINIの故郷でありMINIとは切っても切れない国だけに今後の展開が気になります。離脱すれば当然自国通貨建てでの貿易になりますのでユーロからポンドへ日本にも関係ないとは言えませんね、また原材料の仕入れにも関税がかかるのでコスト面でも今まで通りにはいかないのかもしれません。
そこで今日はMINIがイギリスのどこで作られているのか今後どうなるのかを少しお話致します。
まずはオックスフォードプラント、ここは皆さん良くご存じだとは思いますがローバーの時代からMINIはこの場所で製造されています。勿論BMWがMINIブランドを引継ぎ、今のMINIを生産する際には最新鋭の機器を導入して新たに建設されています。この工場ではMINIの部品が集められ組み立てられています。MINIのメインプラントとなります。
その他イギリスには2つの工場があります。何れもMINIのパーツを生産する工場でBMWのパーツも同じラインで生産されています。
1つ目はMINIの心臓部、エンジン工場です。その名もハムスホールエンジンプラント、BMWのi8のエンジンもここで生産されています。また同じ敷地内にはジャガーランドローバーと共同で次世代の電機駆動システムEDU(Electric Drive Unit)の生産拠点も併設されています。まさにBMWグループの近未来の車にも対応する事が可能な最新鋭のプラントです。
2つ目は鋼板をプレスしてMINIのボディーパーツを生産しているスウィンドンプレスプラントです。複雑なMINIのボディーラインを高い精度でプレスする最新鋭の設備が整っています。
この3工場の位置関係は下記のようになっています。ハムスホールとオックスフォードが直線距離で100キロほどスウィンドンとオックスフィードはわずか40キロほどしか離れていません、各都市はハイウェイで結ばれており、効率の良いトライアングルがイギリスの中心部に形作られています。
これでいかにMINIが純粋なMade in Englandであるかお分り頂けたかと思います、ユニオンジャックテールは伊達じゃありません!
こんなイギリスべったりなMINIだけに今年の12月、イギリスがEUから身も心も離脱したときにどうなるのか気がかりです。でもBMWグループは今後もイギリスとの関係を強固にしていくプランを打ち出していますし、Made in Englandを誇りにしている事をパブリックコメントでもアナウンスしています。
下記は2014年にオックスフォードプラントで300万台目のMINIがラインオフした際の記念行事でのイギリス運輸大臣の声明の一文です。
Transport Minister Baroness Kramer said: "I congratulate the workers at MINI Plant Oxford on reaching this remarkable milestone. The MINI is a British icon and is a major part of a thriving automotive industry spearheading the growing British economy. This government is working to create the right environment for car manufacturers like BMW to continue innovating and developing British-made cars with worldwide appeal."
"運輸大臣のバロネス・クレイマーは、次のように述べています。 MINIは英国の象徴であり、成長する英国経済を先導する繁栄する自動車産業の主要な部分です。この政府は、BMWのような自動車メーカーが世界規模の魅力を備えた英国製の自動車の革新と開発を継続するための適切な環境の構築に取り組んでいます。」"
今後もBMWグループとイギリスとの関係が良好であると願いたいものです、これからも変わらずMINIを待っている世界の皆さんにオックスフォードからMINI愛を!
新型コロナウイルスが早期に収束してくれる事を願い、本日はこの辺で失礼いたします。ありがとうございました!