みなさんこんにちは。MINI宝塚の市川亀次郎こと平野正です。
先週の5日、六代目中村勘九郎襲名披露の顔見世興行に行って参りました。
楽しみにしていたのに、朝のニュースで知る中村勘三郎ご逝去の一報。
兄弟の師でもある父を亡くし、お二人(だけではありませんが)の心中はいかほどだったでしょうか。
複雑な思いでやってきました京都は南座。
入り口前には大勢の報道陣が。
歌舞伎は素人なので翻訳イヤホンを借ります。これが大助かりでした。
そして夜の部第二での襲名口上。そう、ニュースで映ってた場面です。
普段は楽しく観客を沸かせながらの口上らしいですが、今日はやはり中村勘三郎さんを惜しむ声、声、声・・・。
会場のあちこちからすすり泣きが聞こえ、隣の女性は号泣。
柄にもなく、私も目頭が熱くなりました。
しかしそこは歌舞伎役者。会場を大いに沸かせ、胸の熱くなる口上に感動しました!
直後の第三幕は有名な「船弁慶」です。
大河ドラマ「平清盛」と時代もかぶり、馴染み易い演目でした。
絶世の美女「静御前」と平家最後の武将「平知盛」の亡霊という対照的な二役を、襲名したばかりの勘九郎が演じます。
ベテラン市川団十郎演じる「弁慶」や、弟の七之助「船子」もありこちらも見事でした!
最後「平知盛」の花道での舞には鳥肌が立ちました。
演目が終わり、外に出ると大勢の報道陣が!
インタビューされないかなぁ、と浮かれながら進みましたが全くナシ(当り前)。
中村勘三郎さんの訃報は悲しかったですが、それを補い余るほどの楽しみを頂きました。
一気に中村屋のファンになってしまった私。また機会があれば観にこよう。
心から中村勘三郎氏の御冥福をお祈りいたします。