『ノラ・ジョーンズ』
こんにちは MINI横浜港北のヌカタニです。
先月、インド旅行で買ってきた怪しげなエレクトリック・シタール。
毎晩、帰宅すると『ミャ〜ン』と鳴らして瞑想するのがマイブームです。
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シタールといえば、ラヴィ・シャンカール。
(写真はジョージ・ハリソンとの2ショット!)
世界一有名なシタール奏者であり、ガンジー、サイババ、タイガー・ジェット・シンと並ぶ世界一有名なインド人の一人です。
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世界一有名なインド人、ラヴィ・シャンカールの娘が、ノラ・ジョーンズ。
今や、世界一有名なインド人の親父さんよりも有名になった、キュートな実力派ミュージシャンです。
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というワケで、前置きが長くなりましたが、先日のノラ・ジョーンズの来日公演、行って来ました。
ピアノ、エレクトリック・ピアノ、エレクトリック・ギター、アコースティック・ギターと次々に楽器を持ち替えて歌うノラ。
バンドとの一体感もバッチリで、素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
ノラのヴォーカルは、この若さで貫録すら感じさせる存在感と、心に響く表現力で、まるで後光が射しているかのごとくキラキラと輝いています。
ノラ・ジョーンズは、これまで5枚のアルバムを発表していてる他、リトル・ウィリーズというバンドでの活動や、他のミュージシャンとのセッションなどでも多彩な才能を発揮しています。
デビュー・アルバムが、ピアノ中心のアコースティックなサウンドだったことや、ブルーノート・レーベルから発売されていたことが影響してか、たまに 『ジャズ・ヴォーカリスト』 と表記されたりしていますが、一般的なジャズ・ヴォーカリストのようなアドリブやスウィング感はほとんどありません。
ノラ本人も、幼いころからビリー・ホリデイに憧れていると語っているので、ジャズからの影響は当然大きいんだと思います。
ただ、それ以上にノラのサウンドから感じるものは、カントリー、フォーク、ブルース、ソウルといったアメリカ古来の美しい音楽のフレーバーと、ポップなメロディ・センスです。
私はいつも、ノラのそのようなアメリカン・ルーツ・ミュージックのミクスチャー感覚は、ジャズよりもむしろ、ザ・バンドのような60〜70年代のウッドストック系ロック・ミュージシャンの感覚に近いのではないかと思っています。
というワケで、ノラが歌うザ・バンドのカバーをお聴きください。
ちなみにノラの2ndアルバムにはザ・バンドのメンバー (リヴォン・ヘルムとガース・ハドソン) も参加しています。
ノラ・ジョーンズの体内には、ラヴィ・シャンカールの血だけでなく、ザ・バンドの血も流れていると思うのは私だけでしょうか?
ところで今回の来日公演、武道館でのライブだったうえに、S席で予約したのに2階席の後ろのほうの席で、ノラの顔もコメ粒位の大きさにしか見えませんでした。
ノラの人気ではしょうがないのですが、出来ればこういう音楽は、小さいクラブでじっくりと楽しみたいものです。
結論 : ライブ会場とクルマのサイズは、大は小を兼ねない!
☆過去の『MINIで聴きたいMUSIC』記事一覧
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・第1回 『ザ・ビートルズ』
・第2回 『ティナ・ブルックス』
・第3回 『ジャコ・パストリアス』
・第4回 『ジョニー・ウィンター』
・第5回 『上原ひろみ』
・第6回 『ロバート・ジョンソン』
・第7回 『ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ』
・第8回 『ジョージィ・フェイム』
・第9回 『トロピカリア』
・第10回 『ミルトン・ナシメント』
・第11回 『MINI ROCKで聴きたいROCK』
・第12回 『カーティス・メイフィールド、ダニー・ハサウェイ』
・第13回 『モレーノ・ヴェローゾ』
・第14回 『ジョージ・ハリスン』
・第15回 『MINIで聴きたいクリスマス・ソング』
・第16回 『タック&パティ』
・第17回 『グレッチェン・パーラト』
・第18回 『カレーで聴きたいMUSIC!』
・第19回 『忌野 清志朗』
・第20回 『ジョン&ヨーコ』
・第21回 『ボブ・ディラン』
・第22回 『夏はボッサ!』