皆さまこんにちは
今日はやや季節外れの台風で大荒れのお天気
被害などは出ておりませんか
お出かけなどされている方はお気をつけ下さい
さて、今回はカタログに載っている情報に関する小話を...
何の内容かといいますと、それはカタログの大体後ろの方に掲載されている
コレです
所謂、諸元表と呼ばれるものですね
突然ですが、皆さま、諸元表はご覧になられますか
大体の方が燃費の情報や大きさは気になるのでご覧になられるのではないでしょうか
燃費は、今の時代、車を選ぶ情報として非常に重要ですし
大きさも、駐車場に入るかどうかや乗りやすいのかどうかの判断基準で外すことが出来ませんよね
でも、今回はそこではなく「最高出力」の項目に注目してみたいと思います
早速諸元表を見てみましょう
「最高出力 kW/PS/rpm 75/102/4000 ...」
車に興味の無い方にとっては「なんのこっちゃ」という感じですね
では、一つずつご説明させて頂きます
①kW SI単位系に属する国際標準単位
まず「kW」は「キロワット」と呼ぶ"仕事率"を表す単位ですね
昔は最高出力と言えばこの後に説明させていただく「馬力」の表示がメインでしたが
今は国際標準としてこの「キロワット」を使う事になっています
世界各国何処に行っても、このkWで表しておけば取り敢えず間違いないと言うことですね
ただ、日本に限って言えば私個人のイメージ、そこまで定着していないような気が...
やっぱり日本で最高出力と言えば「kW」の後に載っている「PS」=「馬力」が今でも根強いと思います
という訳で、次の説明はコレです
②PS 最高出力と言って思い浮かべるお馴染みの単位「馬力」
特に車に興味が無い方でも、「馬力」という言葉は色々な所で耳にされると思います
その馬力の単位がこの「PS」です
実はこの「馬力」という単位、2種類あることはご存知ですか
その2種類とは「英馬力」と「仏馬力」の2種類です
PSは「仏馬力」の方でメートル法における馬力
「英馬力」は単位がHPとなりヤード・ポンド法における馬力の単位です
現在、HPを使用しているのはイギリスとアメリカの2カ国くらいでしょうか
どちらも馬力ですが厳密には違う単位なので同じ1馬力でも
英馬力のほうが大きくなります(1PS=0.986HP位です)
ですので、同じMINIのエンジンでもアメリカのサイトは英馬力表記なので
日本で136PSと記載されているところアメリカでは134HPと記載されています
因みにPSはドイツ語"Pferde Stärke"の頭文字を取っています
何故「仏馬力」というかと言うとメートル法がフランス発祥だからですね
上で紹介したkWとの関係は大凡ですが100kW=136PSとなります
③rpm 1分あたりの回転数を表す単位
rpmって何処かで見たことありませんか
そう車のタコメーターです
これはもう何の略かを示せばすぐにわかります
"Rotation per Minute"
日本語で書くと"回転毎分"
つまり1分間に何回転するかの単位ですね
上の情報を元にカタログの数値を見てみましょう
「最高出力 kW/PS/rpm 75/102/4000」
「これは75kW或いは102PSの最高出力をエンジン回転数が4000rpmの時に出せますよ」
と言う意味です
内容がわかると少しこういった所も見てみようという気になりませんか
でもまぁ、「わかったところでどうなんだ」というご意見はごもっとも
何かの時のうんちく話の一ネタとしてご活用下さい
次回はトルク編をお送りします
MINI HIMEJI -FUJINO-