こんばんは!
Nicole MINI サービスセンターのマツウラです。
2015年もマニアックなネタを中心にお送りしていきます!
早速本日のブログですが、
「雨の日、なぜクルマは滑り易いのか?」
について、少し詳しく解説してみます。
早速ですが、路面が濡れて滑る原因は次のことが原因と考えられます。
「濡れた路面は摩擦力が落ちる」
「タイヤが発熱しないので摩擦力が得られにくい」
「タイヤと路面の間に水が入り込む」
1番目と2番目は、「濡れた路面=いつもより滑る」で対処するのが最善です。
いつもよりスピードを抑えて、スムーズに運転することがポイントです![]()
最も危険なのは3番目、水が入り込む『ハイドロプレーニング現象』です![]()
タイヤと路面の間に水が入ってしまうと、ゴムの摩擦力が著しく、もしくは完全に失われ、
コントロールを失います。
こうなるとプロドライバーやMINI ALL4シリーズでも打つ手は有りません。
まっすぐ滑ってタイヤが再び機能し始めれば良いですが・・・
一般公道は路面に傾斜や凸凹があるため、クルマは安定を失い、スピンを始めます。
ではなぜ『ハイドロプレーニング現象』が起きるのか?
主な原因は次の4点です。
「タイヤが減って溝が浅いく、排水性能が低くなっている」
「スピードの出し過ぎでタイヤの排水処理性能が追いつかない」
「タイヤの排水性能を上回る路面の水量、深い水たまりを走行した」
「タイヤの空気圧が低く、排水経路(溝が)確保できず排水性能が低くなっている」
それぞれの場合を図にしてみました。
正常な状態ではタイヤは路面に接地し、走行できます。
タイヤが摩耗していると排水限界が下がり、同じ速度でもハイドロプレーニング現象が起こります。
スピードが速くなると排水速度が追いつかず、結果、排水量限界が下がってしまいます。
路面の水量が多い場合は、特に走行に注意が必要です。
極端な例ですが、空気圧が低いと排水用の溝が機能しません。
結果、排水性能が落ち、ハイドロプレーニング現象が発生しやすくなります。
これらについての対処方法ですが・・・
「タイヤが処理できる路面の水量を見極めること」
これが一番です。
新しいタイヤでもタイヤの性能を越えてしまえば、結果は同じですので・・・![]()
もちろん雨の日に路面のことばかりを考えてドライブするのは、難しいと思います![]()
そうすると私たちにできることは、溝のあるタイヤを、キチンと整備した状態でクルマを運転し、
危険を率先して避けることが重要なのです。
なので是非、普段から愛車のMINIの健康状態、特にタイヤの状態には気をつけて頂ければと思います。
そうすれば雨の日だけではなく、晴れた日のドライブも、安全に、快適に、楽しくなります![]()
そんなわけで安全運転で、楽しくMINIを楽しんでまいりましょう!
今年もよろしくお願いたします!