みなさんこんにちは。
2月18日~22日の4日間、フィンランドの首都ヘルシンキにて
"MINI PACEMAN" のディーラー向けの国際イベントが開催されました
のでレポートしたいと思います。
◎ さすが北欧、空港を出て目についた VOLVOのタクシー!
クルマ屋なのでついそういう所に目が行ってしまいます。
・・・ いわゆる職業病です。
ところでみなさん、フィンランドってどんなイメージをもっていますか?
寒いとこ? ムーミン村があるとこ? サンタクロースの国?
などなど・・・
でも、そこまで知っている人は結構少ないように思います。
北欧だから 「寒い国だろうなあ」・・・
くらいの感覚ではないでしょうか。
フィンランド って国の名はよく耳にはするけれど、なかなか行く機会って少ないですよね。
そんな中、とても貴重な体験をさせて頂きました。
飛行機の直通便でも10時間もかかり結構遠いんです、これが・・・。
でも、近年は日本人観光客も多く訪れているそうですよ。
なぜでしょうか?
そう、あの2006年3月に上映された映画、小林聡美・もたいまさこ・片桐はいりらが出演した 「かもめ食堂」 のロケ地になってから日本人観光客には人気が急上昇したみたいです。
私が宿泊していたホテルから、歩いて約20分くらいの場所だったので、昼夜問わず日課のウォーキングをかねて要チェック!
因みに夜は‐11℃~-13℃くらいでしたが、毎晩1時間半のウォーキングは欠かさなかったのだ。エライ!(自分で言うな!)
◎ これが「かもめ食堂」のロケ地となったカフェ。
実際の店名は「スオミ」でした。
スオミって地元言葉でフィンランドのことを意味します。
元々は湖が名前の由来だとか・・・。
・・・話がだいぶそれてきましたのでイベント・レポートに戻りたいと思ます。
わたしたちを迎えてくれたバス。
なんと!「MEET THE PACEMAN」の文字でラッピングされた今回限りの限定品です!
お目にかかれるのは一生に一度きりでしょう。
とてもレアです。
それに、ヨーロッパのバスってとってもカッコいい!
◎ ミラーも一体型のエアロ・タイプ!カッコいい・・・
(またつい見るところがクルマ屋目線に。。。)
この先は長いのでバスに感動していては・・・
一日目のスケジュールは、MINI JAPAN(=BMW JAPAN)に加盟している全国のディーラー
のオーナーの方々や、一部の営業責任者の方々が集まりディーラー会議を実施しました。
テーマは・・・
1.MINI PACEMANについての概要コンセプト等・・・
2.将来のMINIディーラーに求められること等・・・
詳細は企業秘密になってきますのでこの辺でご勘弁を!
全国ディーラー会議も無事に終了し、しばしブレイクをはさんでディナー会場まであの黒いバスで移動。
どこかわからない暗闇の倉庫街へ連れていかれました。
ヘルシンキは港町なのでおそらくどこかの海運倉庫だった思います。
その倉庫の内装は、今回特別に用意された黒一色のMINI WORLD化されていました。
何が始まるのかワクワクしながらイベント開始時刻を待ちます。
◎ HEI!とはフィンランド語でこんにちは!と言う意味。
しばらく待ち、やがてセレモニー開始時刻となりました・・・
そうすると大スクリーンに映像が放映され・・・
MINI PACEMANのプロモーション・ビデオ(PV)が流れました。
終盤に差し掛かり、PVが終わるやいなや・・・
何とPVに出演していた人がMINI PACEMANとともに登場しました!
感激!そんなに有名人ではありません(私が知らないだけかも)が、
有名スターでも見たかのように歓声があがりましたよ。(お~)
そしてディナー・イベントも終盤に差し掛かった頃、
特別に「MINI ROCKETMAN CONCEPT」を見せて貰いました。
これはまだ試作品なので、写真をアツプしても問題ないか躊躇しました。
でも、当時撮影していても引き止められなかったのでOKでしょう。
もしダメなら関係者の方ゴメンナサイ!
みなさんにはレア画像です。
◎ 何とも個性的なクルマでした。
右脳をフル稼働させないとついていけません。
でも素晴らしい!
その日はPVに出演していた彼のMCにて無事に終了し、とても充実したディナーとなり
無事にホテルへ帰りました。
(2日目です)
2日目は、いよいよMINI PACEMANの試乗です。
これまたどこかわからない別の大きな海運倉庫へ連れていかれ、
特設ブースが組み立てられた場所で色々とプレゼンを受けます。
港の大きな倉庫へ連れて行かれる・・・と言えば刑事ドラマで言う悪者のアジトか?
そんな事を思い浮かべながら倉庫内へ!
何せわたくし、
「太陽にほえろ」・「西部警察」の世代でして・・・つい。
◎ まるでMIMIバーみたいな雰囲気に演出・・・ 圧倒されます。
コンテナに展示ってカッコいいなあと思いつつ・・・。
◎「MINI PACEMAN JHON COOPER WORKS」 もここで披露!
プレゼンの後、フィンランドを試乗するにあたって現地の交通ルールを少し学びました。
①高速道路の制限速度は100Km/hまで
②一般道の制限速度は市内が50Km/hで郊外が80Km/hまで
③踏切手前では一旦停止
④ヘッドライトは常時点灯する
⑤血中アルコール濃度は0.5mg/mlまで・・・と、
そこまでなら問題ないんだとこれには驚き!
人にもよりますが、体重が75キロくらいの人が350mlの缶ビール1本程度なら大丈夫って事です。因みに日本は0.3mg/mlと世界一厳しい基準値です。
でも日本人は罪悪感があるせいか、さすがに誰も飲んで運転する勇気のある人は一人もいなかったようです。フィンランド人は日本人と似ていて内気でシャイな人が多いようです。ですからお酒の力ではじける人も多いのだとか・・・。
でも飲酒運転は別の話ですよみなさん!
いよいよMINI PACEMANに乗り込みます。
グレードとエンジンは何かなのか確認する間も無いまま、
とりあえず1台に2人がペアになって倉庫を脱出し道中へ向かいます。
その後、何処かでドライバーズ・チェンジを行う予定だそうです。
我々は、黄色いリボンがルーフアンテナに取り付けられた先導車に追従しながら
5~6台連なって走行しました。
◎ 車両はドイツ本社から持って来た「ミュンヘン・ナンバー」の車両。
道中、ヘルシンキの美しい街並みを眺めながらのドライブは、
日本のそれとは違う風情を楽しみながら一路カントリーロード(田舎道)を目指します。
ヘルシンキ市内や郊外の幹線道路は、融雪剤や除雪整備が行きとどいていたため
道路にはほとんど雪が無い状態でした。
奥に入るにつれ次第に道路が真っ白になって来ました。
三重県は比較的温暖な地域なのであまり雪道には慣れていませんが、
倉庫から最初に運転して下さった方は雪国のご出身だったので一安心!
「私は雪道には慣れていますから・・・」の一言には絶大なる安心感を与えて下さいました。
その節は本当にありがとうございました!
ところで道中、
「いま乗っているグレードとエンジンは何でしょうね?」
という会話になり、
「そう言えば、何も聞かされていないままクルマに飛び乗りここまで来ましたよね。」
「次のドライバー・チェンジの時にでもクルマを降りますから確認しましょうか。」
・・・ということで、その場所へ到着。
クルマを降りて、フロントフェンダーに描かれていた文字を確認!
すると、何と、日本では手に入らない「クーパーSD ALL4」でした。
そう、クーパーの4輪駆動、それもSのディーゼル・エンジンだったのです!
それまで、ディーゼル・サウンドなど全く気づかず2時間近く走ってきました。
前を走っていたクルマも同じ車種で、たびたび観察はしていたものの、
マフラーを見た時に黒煙など微塵も出ていませんでした。
「言われなかったら分からないですね」 と顔を見合わせ
「だから何も教えてくれなかったのかな?」
理由は定かではありませんが・・・
◎ ドライバーズ・チェンジ。
いよいよ私がステアリングを握る時が来ました!
楽しみです。
因みにBMW Japanのアナウンスでは、
「MINIにも近い将来ディーゼルを導入したい・・・」との事でした。
私はディーゼル・エンジンはお勧めします。
なぜなら、トルクが太いのでアクセルを軽く踏み込むだけでグイグイ走ります。
そして、満タンにしてからの航続距離が長い事があげられます。
ガソリンスタンドへ通う回数が減るという事です。
低速~中速~高速域に於いて、どの領域で楽しく走っても燃費には差が出にくい事が
合理的だと思います。だからヨーロッパでは支持されるのだと実感しました。
そして試乗会も終盤となり、黄色いリボンの先導者に誘導され、
別の大きな見知らぬトラックターミナルらしき倉庫へ辿り着きました。
(いったい今回のイベントでいくつ倉庫を借りているんだ?・・・)
そして、ここフィンランドで乗るPACEMANとはお別れです。
◎ 「NO PICTURES PLEASE」のサイン!
もしやこの中に極秘情報でも・・・
トラックターミナルの倉庫には、大きな空間の中に部屋が3つあり、
そこには特設クローゼットも用意されていました。
仕切られたもう一つの会議室らしき部屋へ入ろうとしたところ、
入り口には金髪美女が2人立っていました。
私に、「携帯やカメラは預けて貰いましたか?」と言ってきました。
「まだ持っているが・・・」と答えると、
「クローゼットに預けて下さい」との事。
「なんという高セキュリティなんだ!」・・・と思いつつ
「これはただ事ではない!」と実感しました。
渋々と携帯とデジカメを預け、その中へ入りました。
とりあえず椅子に座り、オープニング・セレモニーを待ちます。
すると、ドイツ・ミュンヘン本社で働く担当者が出てきて、PACEMAN についてのおさらい、
そして今後のMINIビジネスを成功に結びつけるには・・・について語り始めました。
後に別の部屋へ移動し、「新しいMINIショールームのコンセプト」 を見せて貰いました。
次なるショールームを拝見後、また椅子へ戻ると担当者がステージに上がり、
次に発表される新型MINIを披露したい!・・・との事。
「これか、携帯もカメラも没収した理由は!」・・・
そうです、あの噂の F56 3ドア・ハッチ&5ドア・ハッチ の2台がお目見えです!
(※・・・と言う事で、残念ですが画像は一枚もありません。)
そんなこんなで有意義なフィンランド出張でした。
次に行くなら夏に行きたものですが・・・。
でも次にフィンランドへ行く事はもう無いだろうなあ?と思いつつ、
次に行くならプライベートで観光しか無いか?
でもそんな余裕はありません!
是非みなさんも一度はフィンランドのヘルシンキを訪れて下さい。
すごく綺麗でいい街でしたよ。
冬場の日中はほとんど太陽が出ず、出たとしても1~2時間程度ですぐに曇ってしまいます。
日が差しても0℃。曇天は日中でも-5℃~-7℃、そして夜は-11℃~-13℃と深々とした寒さでした。
風が無かった事が幸いでそれなりに着込んで歩いているとポカポカしますので苦になりません。
帰国後2日目の日曜日、雪まじりの風が強い日の鈴鹿は+3℃にも関らず、
何故かマイナスのフィンランドより寒く感じました。
恐るべし鈴鹿おろし!
◎ 古い街並みに最新型のトラムがカッコいい!
このギャップがたまならい。
◎ 華やかな柄で人気があるフィンランドの有名ブランド、
「Marimekko(マリメッコ)」。
◎ 海も凍っています。
そう言えば余談ですが、フィンランドって名前に「ネン(nen)」が付く人が
国民の3分の1以上いるってご存知でしたか?
そういえば、元F1レーサーの「ハッキネン」、現役の「ライコネン」と「コバライネン」。
他にも「アホネンさん」や「パーヤネンさん」も実在するとか。
関西人でもない(何でやねん!)のにどういう意味?って尋ねると、
フィンランド人の名字は、一族が昔住んでいた場所に因むことが多いんですって。
フィンランド語で「ネン」は通常「小さい」を意味する指小辞らしいのですが、
名字になると、一族が住んでいた場所を表すことが多いそうです。
例えば、ヴィルタネンの意味はもともと「小さな沢」で、名字から一族が沢の近くに
住んでいたこと示すそうです。
マキネンの意味は「小さな丘」で、名字から一族は丘からやって来たことを表すそうです。
とても深いですねえ名前の由来は。
日本で言う、小川さん・小浜さん・小池さん・小山さんみたいな感じでしょうか。
違ってたらすみません。
それでは、次はみなさんが
「MINI TSU」&「MINI YUKKAICHI」で
ぜひ PACEMAN と出会ってください!
ご来店をおまちしております!