皆様こんにちは。
只今、高槻は大雨。。。
奈良・和歌山の「せき止めダム」大丈夫でしょうか・・
近隣の皆様はくれぐれもお気を付け下さい。
さて、珍しく今回はマジメな感じで・・・
皆さんは車の下(底)を覗いた事はありますか?
大抵の人は真剣に見た事は無いでしょうね。
普通の車(一部スポーツ・カー、高級車を除く)を下から覗き込むと
だいたいこんな感じです。
・・では、MINI COOPER S(3DrHB)の底を覗いてみましょう!
どうですか?
違いが判りますか?
そうです、COOPER Sの底はカバーがしてあるのです。
普段お客様の目に触れる事の少ない車の裏側に、コストと手間をかけて
なぜこんな事をしているのか。
「車の底が汚れないように」・・ではありませんよ!
F1レース等がお好きな人は、もしかしたらレーシング・カーの底の映像を見た事が
有るかもしれませんが、レーシング・カーって底に凸凹のないフラットな形状になってます。
これは、走行中に車体の下側を通る空気をスムーズに流し
車体の上側を流れる空気よりも早い流れにしてやる事で
車体の上側と下側で気圧が変わり、車体が地面に押し付けられる力の
「ダウン・フォース」が発生します。
判り易く言うと、飛行機の羽の上下を逆にしたら飛行機は飛ばずに
地面に張り付きますよね。。
コレと同じ原理です。
・・で、ダウン・フォースが強ければ車体が地面に押し付けられるので、直進時や
コーナーリング時の安定感が増していきます。
逆に弱ければ、極端に言うと車体が上に向かって浮いてしまい、地面とタイヤの
抵抗が少なくなるので安定感は薄くなってきます。
(最高速度は地面とタイヤの抵抗が少なくなる分上がりますが)
この、「ダウン・フォース」を得る為にCOOPER Sには車体の下を
カバーしているのですが、カバーする為には設計段階から車体底部を出来るだけ
フラットに設計する必要があり、その手間だけでもかなりのものです。
ただ単に出来た物にカバーを付けただけではないんですよ!
普通のコンパクト・カーであれば、ここまでのコストをかけて車体の下回りまで
手を入れる事はほとんどありません。
しかし、MINIはこの「ダウン・フォース」を発生させ、MINI特有の「キビキビ」した
ハンドリングや、このサイズの車では考えられない位の高速での安定性等
MINIらしい走りを実現する為にここまでやっているのです!
こういう目に見えない所にも一切手を抜かない
「BMWの車作りへの拘り」!!!
まだまだ随所に、この「拘り」はありますが今日はこんへんで・・・
あ〜、久しぶりにマジメな文章書いたから疲れた。。。。