【誰が電気自動車を殺したか?】という過激なタイトルのドキュメンタリー映画(2006年・アメリカ)をご存じでしょうか...?(^^)
どんな内容かといいますと・・・
大気汚染の激しいカリフォルニア州では、1990年代初頭にZEV法というものが定められました。
主要自動車会社7社に対して、カリフォルニア州で販売される自動車の1998年に2%、2003年には10%をZEV=電気自動車等のゼロ・エミッション車とする事を義務付ける、たいへん厳しい内容の法律です。
その普及により自らの利益が損なわれると危機感を持った大手自動車メーカーと石油メジャーは、電気自動車が現実的には実用に堪えないこと、電気自動車に対するユーザーの要望が存在しないこと、などのシナリオを捏造し、【EV1】等の電気自動車を少数に限りリース販売した後、意図的にフェードアウトさせ、最終的にはZEV法を骨抜きに変更させた、という内容なのですが...。
↑ 元EV1ユーザーによるEV1の存続を求めた運動
一方的な見方のドキュメンタリーなので、多少の表現の偏りは感じなくもないですが、非常に興味深い内容でした。
(当時の電気自動車は鉛電池で、現在のリチウムイオン電池等より性能が数段劣るので、仮にメーカーが本腰を入れていたとしても普及は限定的だったとは思いますが...)
数年前くらいでしたか、ハイブリッドや電気自動車は過渡的な技術で、将来的なエコカーの本命は【燃料電池車】だ、という意見が自動車業界で一般的だった時期があります。(最近は変わってきているようですが...)
燃料電池車には技術的にもインフラ整備的にもまだまだ困難が大きく、個人的にはその普及に疑問を感じていたのですが、この映画ではそのシナリオに至った背景?にも触れられています。
この映画は、自動車に興味がある方だけでなく、マイケル・ムーア監督等のドキュメンタリー物がお好きな方にもお勧めです!
(メル・ギブソンやトム・ハンクスもちらっと出てきます)
【amazon.co.jp】では1,197円!で販売、
【TSUTAYA】でレンタルもされているようです!
ゴールデンウイークにいかがでしょうか?(^▽^)ノ G.S