Moris Mini

50周年記念車のMyfareとCamdenが発売されましたので、少しミニの歴史ついてお話させていただきます。
カタカナで書いたら「ミニ」ですが、英語では「Mini」と「MINI」で違いがあります。「Mini」はBブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)からオースティン・ローバーまでの間、生産された車の名称で、BMWが生産するようになり「MINI」となりました。

なぜミニが誕生したのか?当時発売された車には、イギリスではジャガーEタイプ、トライアンフスピットファイア、アメリカではクライスラー300シリーズ、6m近くもあるキャデラックなど大きな排気量の車が大多数を占めていました。その中で、なぜコンパクトな車が人気を博したのかというと、じつを言いますと今と同じ経済環境だったからなのです。当時は環境問題は今ほど厳しいものではありませんでしたが、スエズ動乱による石油危機があり、ガソリンが希少な存在となっていました。つまり、燃費がよい、使いやすい車が必要とされていたのです。
大きなスポーツカーに乗れない大衆は、3輪や4輪のバブルカーと呼ばれる小さな車(イセッタなど)が大人気でしたが、とてもおしゃれにカッコよく乗れるような車ではありませんでした。
この状況を、憂いたBMCのロード会長が、「既存のエンジンを活用して小型車を開発しなさい」という要求を開発陣に指示し、完成したのが「Moris Mini」です。
この当時最初に製造された1台が日本に現存し、その1台がミニ誕生50周年イベントに展示されていました。この写真はその時に撮影されたものです。
文章がずいぶん長くなりましたので今日のところはこのあたりにしておきます。また、折をみてミニの歴史につきまして書かせていただきます。

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