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こんにちは
温泉大好きMINI湘南セールスコンサルタントの新井です。
今回、勝手ながら個人的な温泉旅日記をつけていこうと思います。
なかでも、特に情緒がモノすごく、クセが強すぎる温泉をピックアップして綴っていきたいと思いますので、興味の湧いたマニアックな方は是非参考にして行ってみて下さい。
MINIライフを楽しむ一つとして、温泉旅行へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
■ 湯河原唯一!!源泉100%掛け流しの湯治専門温泉「ままねの湯』
![IMG_9812.jpg](/mini_weins-importcars/assets_c/2024/01/IMG_9812-thumb-600xauto-333835.jpg)
突拍子もなく、まず写真をあげますが、
何が「激シブ」なのかこの写真だけでまずわかるはず。
言葉なんて必要ないでしょう。
そう、
ここが湯河原唯一の湯治場温泉「ままねの湯」の店構え・入り口です。
駐車場から少し歩き、細い路地を曲がって先に出てくるこの看板がなんとも言えない。
間違いなく期待している「ホンモノ」の匂い。
裏切られることはまず無いことを確信。
インターネットがない時代には確実に辿り着けないし、中に入る勇気がまず出てこないでしょう。
入念にネットで調べるから安心して入ろうと思えるのは間違いありません。
良い時代になったものです。
![IMG_9813.jpg](/mini_weins-importcars/assets_c/2024/01/IMG_9813-thumb-600xauto-333837.jpg)
![IMG_9814.jpg](/mini_weins-importcars/assets_c/2024/01/IMG_9814-thumb-600xauto-333839.jpg)
さて、先ほどから「湯治専門」と書いていますが、
湯治温泉として「治療」が目的で入浴することが前提で運営しているのがここ「ままねの湯」
「お客さんは(身体の)どこが悪いの?」
と、入り口で女将さんに入浴料300円を払う際に世間話のように始まる会話。
![IMG_9818.jpg](/mini_weins-importcars/assets_c/2024/01/IMG_9818-thumb-600xauto-333871.jpg)
入口にもしっかりと張り紙が書かれています。
![IMG_9819.jpg](/mini_weins-importcars/assets_c/2024/01/e2efbe38f593decae595f5d62097c8c098957a35-thumb-600xauto-333873.jpg)
入口から中に入ると、昭和レトロな踊り場に心が弾みます。
モザイクタイルが可愛すぎる。
![IMG_9820.jpg](/mini_weins-importcars/assets_c/2024/01/IMG_9820-thumb-600xauto-333877.jpg)
中には注意事項が書かれています。
加水、加温一切無しの新鮮な源泉100%掛け流しを大切にしているため、
石鹸で必ず身体を洗ってから入浴。
また、熱いからといって水を入れることも禁止されています。
浴室には石鹸の類が置いていないため、持参していない人は入り口で石鹸を購入する必要があります。
さて、次はいよいよ温泉に入ります。
■さすが治療専門温泉!「どこが悪いの?」が会話の始まり、独特の湯治文化に困惑。
![IMG_9824.jpg](/mini_weins-importcars/assets_c/2024/01/IMG_9824-thumb-600xauto-333879.jpg)
浴槽は至ってシンプルです。
ただ、「ホンモノ」の温泉はこうでなければいけない。
湧出量と温度維持を配慮して、泉質を最大限に発揮できる浴槽の黄金比。
浴槽が大きすぎると加水・加温が必要になってくるのは言うまでもありません。
自分の能力をしっかりわかっている温泉がやはり一番です。
![IMG_9827.jpg](/mini_weins-importcars/assets_c/2024/01/IMG_9827-thumb-600xauto-333883.jpg)
温泉は無色で、硫酸塩泉臭がほんの少し香る。
ただ、
ものすごく熱い。体感は46℃ぐらい。
![IMG_9829.jpg](/mini_weins-importcars/assets_c/2024/01/e0fd1401a830e706f6ab9b684df02e7ca909d605-thumb-600xauto-333887.jpg)
奥に源泉(81.3℃)を溜めているところがあるのだが、触れたどころではない。
普通にヤケドします。
下に見える赤いレバーをひねると直に湯船に流すことができる構造。
夕方、地元の年配の方が来ると、極限まで熱くするとのこと。
常連で来ている人も入れなくなるほど熱くして入るらしいです。
少しのあいだ湯船に浸かっていると、後から中年の男性が一人入ってくるのに気づく。
風呂場は自分が一人だけ、そんなに広くないのでなんとなく会釈を交わす。
すると、
「にいちゃんはどこが悪いの?」
とまず第一声。
そんな会話の始まり方は初めてだったため、少し戸惑う私。
ここが「湯治場」であるからこそ自然な挨拶文句なのだろう。
もはや、入口の女将さんの言葉は湯治目的かどうかの確認なのか、ただの挨拶文句だったのかわからない。
この男性の方は週一で通う常連さんであるらしい。
他にも身体悪い自慢(?)からの湯治がなぜ身体にいいかなどを色々と面白い教えて頂きました。
この独特の交流がこうゆう温泉場の楽しみ方の一つなのかもしれません。
(ちなみに、先述した年配の方が湯を熱くする話もこの方から聞きました。)
■霊泉と言われた「ままねの湯」の泉質分析はいかに!
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ここから少しマニアックな話に入りたいと思います。
私の備忘録として「ままねの湯」の個性(温泉分析書)を読み解いて残しておきたいと思います。
まずは、温泉分析書で見るポイントはココ!!
泉質名:ナトリウム・カルシウム ー 塩化物・硫酸塩泉
源泉温度 : 81.3℃
pH : 8.4(弱アルカリ性)
蒸発残留物 : 1730. mg/kg
今回は泉質名に関して触れたいと思います。
泉質名とは簡単に言うと、温泉のオリジナリティ(個性)を表しています。
この温泉の成分の「濃さ」を知ってどのような効能が期待できるかを読み取ることができます。
左側に書かれている方が「濃い成分」となりますので、
この温泉は塩化物泉でありながら、次に硫酸塩泉の性質を多く含んでいるということです。
塩化物泉は、簡単に言うと塩分が含まれていることです。
塩化物泉は入浴することにより、肌に付着した塩分が汗の蒸発を防ぐ役目を果たし、保温効果があり湯冷めしにくくなると言われております。
次に硫酸塩泉。
硫酸塩泉は、一般的に肌を柔らかくし、角質を除去する効果があり、美肌効果にも良いとされています。
さらにこの硫酸塩泉はカルシウムを含んでおり、鎮静効果も高く古くから「傷を治す湯」として珍重されている「石膏泉」に属します。
打身、火傷、切り傷、すり傷などの治癒への効能を発揮する硫酸塩泉。
まさに「傷の湯」として名高い湯河原の本領がここにあるのではないでしょうか。
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湯治スタイルを今にでも残している湯河原「ままねの湯」
キレイな温泉施設や、景色の良い温泉も良いですが、
文化に溶け込んだ温泉の本質に触れてみるものたまには良いのではないでしょうか。
以上、温泉大好きMINI湘南セールスコンサルタントの新井でした。