~本日は靴の話を~

こんにちはMINI大分の薬師寺です。

今日は12月8日です。今年も残す所後23日となってまいりました。

やり残した事が沢山あるとは思いますが、のんびり何とか片付けていきましょう!!

 

今回はイギリスシリーズ第3弾・・・高級靴のお話しを~

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~JOHN LOBB~

ジョン・ロブ氏は1829年イングランド南西部のコーンウォールに生まれ、若い頃に靴職人見習いとしてロンドンで修行しました。ゴールドラッシュに沸くオーストラリアで鉱夫用の靴作りに成功した後、ジョン・ロブ氏はロンドンへ戻り1866年にリージェントストリートに第1号店をオープンしました。

店舗開店後すぐに、ジョン・ロブ氏は当時のブーツ職人として一流の地位を築き、上流階級、政治家、財界エリートに向けたビスポークシューズ(オーダーメイド)の受注を開始しました。ロンドンでの成功を受けて、1902年にはパリに第1号店をオープンし、さらに幅広く世界中のお客様を魅了しました。その後、WILLIAMやLOPEZなど現在も受け継がれる数々のモデルを世に出し、第一次大戦を経て繁栄を続けました。

1976年、ジョンロブはエルメスグループの傘下となります。
しかし、ジョンロブがエルメス傘下に入ってから間もなく、ジョンロブがわずかな特権階級のユーザー向けにビスポークしか扱っていないことに気づいた後、対象を広げるべく1982年に初の既製靴コレクションを発表しました。1990年にはパリに既製靴を取り扱う初めての店舗をオープンするに至っています。

1994年、ジョンロブはノーザンプトンにファクトリーを開設し、その後、ロンドンのジャーミンストリートにブティックをオープン、ここ10年でアメリカ、ヨーロッパ、中東、アジアの主要都市にブティックを展開し、世界中に広まっています。

ジョンロブは、150年以上にわたってビスポークの靴を作り続けています。
ビスポークとは、ユーザーの希望するデザインシューズをそれぞれの足に完璧にフィットするサイズで製作することです。
この芸術的ともプロセスは、パリのモガドー通り32番地で、行われています。1足の靴を作るのに190以上もの工程があり、高い技術を持った職人たちでも、約50時間かかりといいます。

メジャーメントと呼ばれる足の採寸は、パリのマスターラストメーカーによりトレーニングを受けた、ジョンロブのマスターシューフィッターが店舗で行います。
その後、モデル、デザイン、革素材、ヒールの高さ、ソールや特別な仕様など細かいパーツについても全て個人が選択をして世界にひとつだけの一足が誕生するのです。

最初の工程である革の選別と品質チェックから、完成品が出来上がるまで、細部にまで細心の注意が払われます。

1足の靴になるまでのフルグレインレザーの長い旅は、手作業でさまざまなパーツに裁断されるクリッキングルームから始まります。
高い技術が要求されるハンドソーンやつま先のパンチングを施すプレップルームを経て、アッパーの全てのパーツが1つになるクロージングルームへと進みます。

完成したアッパーは、その後、ラストの上で靴が形作られるラスティングルームへ運ばれます。
その次のメイキングルームでは、ノーザンプトン製である証、グッドイヤーウェルト製法による強い耐久性がほどこされます。
そしてようやく、フィニッシングルームへ到着した靴には、職人たちが細部の作業を行い、仕上げのシュールームへとたどり着きます。

この完璧で最高の一足を作り出すまでの旅は、数週間という丹精込めた長い時間を要する旅です。
そして長い旅の到着地点こそが、技術を集結し、美しく洗練された最高の英国紳士靴、ジョンロブなのです。

靴を愛する者であれば必ず知っていて、そして憧れる靴【ジョンロブ】

魅力溢れる歴史とモデルの数々。まさに高級靴の名にふさわしいブランド。

そのブランドに相応しい噂話はこちら

・8896などのラストは、下2ケタがラストができた年を表している。8896なら1996年。

・ジョンロブの製造工場はゴミ・ほこり一つ漂わせない!革が汚れを吸収してしまうから!

・ステフィナーと呼ばれる、靴をばらさないと確認できないパーツも、1日以上は寝かせる。普段は見えないからと手は決して抜かない!

・日本のショップ店員は見た目でお客を判断し、接客どころか靴すら販売してくれない!

・ブランド名を高めるために、履くのに値しなさそうな人は客として切り捨てる方針があるという噂がある!

とまあ色んな噂が調べれば出てきますが、それはそれとして・・・。

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永く生きていると・・・次から次へと買い揃える名のあるブランドの革靴。色違いで揃える「名ラストの傑作」。そして長く留まらずにまた手元から去って行く多くの靴。

それも勿論一つの靴の楽しみ方なのだと思います。数は増え活きてきた証として人はコレクターになれるのかも知れません。

ただ、最近感じること・・・それは「自分で意識出来て、把握できる数。それがその人の器の大きさ」だということです。

勿論この言葉は受け売りですが・・・そんな大人になりたいものです困り

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