ホイールのボルト

秋田もいよいよ初雪が観測されました。

これから長い冬に突入ですね。

皆さまは、もうそろそろスタッドレスタイヤへの交換はお済みでしょうか。

まだの方は早めに交換しましょう.

ところで、タイヤ交換は専門店などで交換される方と、ご自分でガンバる方がいらっしゃることと思います(ワタシも自分で交換する派です)。

特にご自分で交換される方はお気づきになるかと思いますが、日本車の多くはハブ側からボルトが突き出ていて、ナットでホイールを固定するのに対して、欧州車は逆で、ハブ側にボルトをネジ込んで、ホイールを固定します。

ホイールを付け替える際に、穴の位置を合わせてボルトを入れないといけないので、「やりにくいなー」と思う方も多いと思います。

欧州車はなぜボルトなのか。

いくつか理由はあるそうですが、一番の理由は「ボルトが交換しやすいから」と言われています。

ホイールを何回も脱着していると、ボルトとナット、どちらが傷みやすいかといえば、たいていボルト側から傷みます。

ハブ側に固定されているボルトを傷めてしまうと、なかなか交換が簡単ではありませんが、ボルトが単体の場合は交換が容易です。

欧州の方はご自分でタイヤを交換する人が多いらしく(秋田もですけどね)、万が一ボルトをナメてしまっても、交換を容易にしてくれているのですね。

もうひとつ、取付剛性も理由のひとつと言われています。

どの部品もそうですが、取付部分の結合箇所は少ない方がいい(剛性が高い)とされています。

できれば結合部のない「一体型」が望ましいのですが、ホイールの場合はそうはいきません。

ハブ側にボルトが取り付けられている車は、「ハブとボルト」と「ボルトとナット」の合計2ヶ所で、ホイールを支えることとなります。

MINIは、「ハブとボルト」の部分1ヶ所のみで結合しているので、足回りの剛性が高く、振動の低減に貢献しています。

高速で回転するホイールの振動を、少しでも抑えるというコダワリが生んだ設計ともいえます。

結局、最後は「お国柄」という理由で片付けることもできるのですが、ホイールの交換にナンギしている方は、こんな理由を思い出してみてくださいね。

最後に、ご自分でタイヤ交換される方にご注意点をふたつ。

ボルトの締め付けトルクは140Nmです。

多くの日本車より強めのトルクを要求されますので、トルクレンチでしっかりと締めてください。

もうひとつ、タイヤ交換した後は、必ず「タイヤ空気圧警告」のリセット作業を行なってください。

夏タイヤと冬タイヤでは、ビミョーにタイヤ外径が変わることにより、MINI自身が「パンクしてるかも」とカン違いしてパンク警告灯を出すことがあります。

リセットのやり方は簡単ですので、取扱説明書をご参照いただくか、MINI秋田までお電話ください。

本格的な雪のシーズンも間近に迫ってきました。

今年の冬も事故のない、快適なカーライフを過ごしましょう。

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